学生ローンの返済を大学卒業まで持ち越してしまった。
その返済を株で返済できるか?あわよくば億利人をももくろむ若干23才社会人1年生のデイトレーダー奮闘記
デイトレーダー記念すべきデビュー2戦目は、6941山一電機で勝負に出た。
1月16日に新商品である薄型高速基盤を発表し、がぜん注目を集めている超人気銘柄である。
運悪く波に乗り遅れ、若干高めの817円で100株購入。
何せ株はまだ2戦目の超初心者だ。怖くなって、850円で売り。
2戦目は3,300円の勝利となった。
ところが・・・
近いうちに1,000円、2,000円は軽く超えてくるであろうと言われていた同株、なんと850円で売り抜けた直後、一気にナイアガラがはじまった。
何が起きたのか?
しかし、これは千歳一隅のチャンスと読み、709円で調子にのって500株指値買いを入れる。
するとこれが刺さる。
「これは一体いくら儲かるんだろう?学生ローンの返済どころか車も買えるんじゃないか?」そんな妄想にふけながら、デビュー2戦目を終える。
翌日・・
さて、運命の翌日である。
朝8時50分、iSPEEDで板を確認。
すると750円付近で折り合いがついている。
いわゆるGU(ギャップアップ)確定だ。
そして9時を向かえる。
iSPEEDでは他の銘柄は次々と株価が表示される中、一向に山一電機は表示されない。
それだけ出来高が凄いのだろう。
これは一体いくらつけるのだろう・・・
期待と妄想でいてもたってもいられない。
500株というと100円動くと5万円である。
モノホンデイトレーダーからすればハナクソ程度だろうが、こちらは何せ借金を抱えている身、5万円は非常にデカイのだ。
どれぐらいしてからだろうか・・
iSPEEDにやっと山一の株価が表示された。
750円!! 約2万円の浮きである。
しかし、1,000円、2,000円は当たり前と言われている今や超注目銘柄だ。
そう簡単に売るわけにはいかない。
因みに山一電機が開発した薄型高速基盤は2014年の秋にも出るとウワサされるiphone6に搭載されるのではないか?というウワサが巷をかけまわっている。
もし、それが現実になれば暴騰どころの騒ぎではない。
山一ホルダーは毎日がお祭り騒ぎとなることは目にみえているのだ。
750円・・これは貧乏リーマンのサクセスストーリーの序章にすぎない。
そう思っていた・・・
まさかの悪夢
サクセスストーリーを夢見ていられたのは、ほんの1時間ほどだった。
株価はどんどん下落していく。
500円台突入まであっという間であった。
約55,000円の損失である。
「このまま終わるはずがない!!」ここは覚悟を決めて、ガチホ宣言をし、その日を終えた。
翌日
翌日も山一は下落を一途をたどっている。
ナイアガラというやつである。
ガチホ宣言を周囲に宣言したせいもあり、売るに売れない状態だったが、さすがに500円割れ目前に迫っての反発590円、ついにギブアップする時がきた。
約60,000円の損失である。
この時点で株による負債は20万円。
夢と希望は儚く散っていったのである。